6-6. ワーク:自分の松竹梅価格表を完成させる
前の6-5では、値上げのタイミングと伝え方について学びました。この最後の節では、ここまで学んできた内容をすべて使って、あなた自身の松竹梅価格表を完成させていきます。
ここまで読み進めてきたあなたは、すでに価格設計に必要な知識をひと通り手にしています。あとは、その知識を自分の商品に当てはめて、形にするだけです。
この節の位置づけ
この6-6は、第6章全体のまとめであり、実際に手を動かす「ワーク回」にあたります。6-1で松竹梅の基本、6-2で競合価格の分析、6-3でオプション設計、6-4で価格の見せ方、6-5で値上げの伝え方を学びました。
この節では、それらすべてを1枚の価格表に統合します。知識を知っているだけでは商品は売れません。実際に価格表という「形」にして初めて、お客様に届けられるようになります。
この章の最後に、実際に自分の松竹梅価格表を完成させましょう。以下の手順で進めてください。
①原価・時間を書き出す
②梅(ベーシック)の価格を決める
③竹(スタンダード)に上乗せする価値を決める
④松(プレミアム)に含める特別対応を決める
⑤オプションを2〜4個選ぶ
⑥価格の並べる順番を決める
この6つのステップを1つずつ埋めていけば、価格表は自然と完成します。難しく考えすぎず、まずは仮の数字で構いませんので、一通り埋めてみてください。
価格表は、一度作ったら終わりではなく、販売しながら調整していくものです。まずは今の時点での最善を、形にしてください。
ステップ①原価・時間を書き出すときのコツ
まず最初に、その商品を提供するためにかかる原価と時間を、できるだけ具体的に書き出してください。材料費だけでなく、リサーチや作業にかかる時間も、すべて含めて考えます。
「自分の時間には価値がない」と考えてしまう方が多いのですが、それは間違いです。あなたの時間にも、きちんと時給換算した価値をつけてください。ここを甘く見積もると、後々の価格設計全体が崩れてしまいます。
ステップ②梅(ベーシック)の価格を決めるときのコツ
梅は、最も手に取りやすい入口の価格帯です。ステップ①で書き出した原価・時間に、最低限の利益を乗せて決めます。ここで安くしすぎると、竹・松との差が出しづらくなるので注意してください。
梅の価格は「これなら試してみようかな」と思ってもらえる水準を目安にしつつも、赤字にならない範囲で設定することが大切です。安すぎる梅は、あなた自身の首を絞めることになります。
ステップ③竹(スタンダード)に上乗せする価値を決めるときのコツ
竹は、多くの場合最も選ばれやすい「本命」の価格帯です。梅との差額に見合うだけの、明確な付加価値を用意してください。回数を増やす、対応範囲を広げる、優先度を上げるなど、具体的な違いが伝わるようにします。
6-4で学んだ通り、松竹梅を並べたときに竹が最も選ばれやすくなるよう、価格と価値のバランスを意識して調整してみてください。
ステップ④松(プレミアム)に含める特別対応を決めるときのコツ
松は、竹をより魅力的に見せるためのアンカーとしての役割も持ちます。数は多く売れなくても構いません。手厚いサポートや個別対応など、価格に見合う特別感を盛り込んでください。
松を用意しておくことで、竹を選ぶお客様の心理的なハードルが下がります。松がまったく売れなくても、竹の成約率を上げる役割を果たしてくれるので、思い切って充実させてみましょう。
ステップ⑤オプションを2〜4個選ぶときのコツ
6-3で学んだオプション設計の考え方を、ここで実践に移します。単価アップにつながるオプションを、2〜4個ほど用意してください。多すぎるとお客様が選びにくくなるので、絞り込むことが大切です。
迷ったときは「追加したら喜ばれそうなもの」を基準に選んでみてください。あなた自身がお客様の立場だったら、何があると嬉しいかを想像すると、選びやすくなります。
ステップ⑥価格の並べる順番を決めるときのコツ
6-4で学んだアンカリング効果を思い出してください。価格は、松・竹・梅の順に、高いものから並べることで、竹が「妥当な価格」に見えやすくなります。
この並べる順番だけで、実際の成約率が変わることも珍しくありません。すでに価格を決めていても、並べる順番を見直すだけで改善できることがあるので、ぜひ試してみてください。
具体例:ある受講生の松竹梅価格表
イメージをつかみやすいように、簡単な例を紹介します。オンラインでの資料作成代行を提供するAさんの場合、梅は「シンプルな資料1点作成」、竹は「資料作成+簡単な添削1回」、松は「資料作成+添削2回+通話相談」という構成にしました。
価格は梅を基準に、竹を1.6倍、松を2.3倍に設定しました。オプションには「納期短縮」「追加修正1回」を用意し、竹を選ぶお客様が最も多くなるよう調整しています。あくまで一例ですが、参考にしてみてください。
価格表を文章にするときのコツ
価格表は、数字を並べるだけでなく、それぞれの価格帯に「誰に向いているか」を一言添えると、お客様が選びやすくなります。「初めての方はこちら」「しっかりサポートを受けたい方はこちら」のような案内です。
数字だけの一覧よりも、選ぶ基準が示されている価格表のほうが、お客様の迷いを減らし、結果的に成約率が高まりやすくなります。少しの工夫で、伝わり方が大きく変わります。
価格表とプロフィール文章の整合性を確認する
価格表が完成したら、第3章で作成したプロフィール文章や商品説明文と、内容がずれていないかも確認してください。実績や強みとして書いた内容と、価格帯の価値が対応していると、説得力が高まります。
たとえば「丁寧な対応が強み」と書いているのに、松にだけ丁寧な対応が含まれているような場合は、梅や竹にも最低限の丁寧さは維持されるよう見直しておくと安心です。
お客様目線での最終チェックポイント
価格表を見直す際は、自分が初めてこのページを訪れたお客様だったらと想像してみてください。3つの価格帯の違いが、パッと見て理解できるかどうかが、重要な判断基準になります。
説明を読まないと違いが分からない価格表は、途中で離脱される原因になります。できるだけシンプルに、一目で伝わる工夫を心がけてください。
価格表が完成したら、第三者の目で見直す
価格表が一通り完成したら、可能であれば家族や友人など、第三者に見てもらうことをおすすめします。自分では気づかない違和感や、分かりにくい点を指摘してもらえることがあります。
身近に見てもらう相手がいない場合は、AIに「この価格表を見て、分かりにくい点や改善点があれば指摘してください」と依頼するのも有効です。客観的な視点は、思わぬ気づきをもたらしてくれます。

価格表を見直すタイミングの目安
価格表は、一度公開したら固定するものではなく、状況に応じて見直していくものです。目安としては、販売開始から1〜2ヶ月経ったタイミングで、一度振り返ってみることをおすすめします。
問い合わせが多い価格帯、逆にまったく選ばれない価格帯があれば、それは見直しのサインです。データが少ないうちに焦って変える必要はありませんが、定期的にチェックする習慣をつけておきましょう。
価格表を数字だけで判断しない
価格表を見直すときは、売上の数字だけでなく、お客様からの声にも耳を傾けてください。「もう少し安ければ」「こういうオプションが欲しかった」といった声は、次の改善のヒントになります。
数字とお客様の声、その両方を材料にしながら、少しずつ価格表を磨いていくことが、長く愛される商品づくりにつながります。
価格に迷ったときの、最終チェック
価格に迷ったときは、「その価格を、自分が心から堂々と提示できるか」を基準に考えてみてください。自信のない価格は、文章や態度からもにじみ出てしまいます。
逆に、根拠を持って決めた価格には、自然と自信が宿ります。この章で整理してきた考え方が、その自信の土台になります。
よくある質問①:原価が正確に計算できません
材料費や外注費など、目に見える費用だけでなく、リサーチにかかる時間、修正対応にかかる時間なども、時給換算して含めてください。完璧な数字でなくて構いませんので、まずは概算で大丈夫です。
よくある質問②:竹と松の価格差はどのくらいが適切ですか
明確な正解はありませんが、目安として1.5倍〜2倍程度の価格差をつけると、価値の違いが伝わりやすくなります。差が小さすぎると松を選ぶ理由が弱くなり、大きすぎると松が非現実的に見えてしまいます。
よくある質問③:オプションは後から追加してもいいですか
はい、まったく問題ありません。むしろ、販売しながらお客様の反応を見て、オプションを調整していくのが自然な流れです。最初から完璧なオプション構成を目指す必要はありません。
よくある質問④:価格を安くしすぎてしまった気がします
その場合は、6-5で学んだ値上げの考え方を参考にしてください。実績を積んだタイミングで、理由を添えて価格を見直すのは自然なことです。焦らず、次の見直しのタイミングで調整しましょう。
よくある質問⑤:安く見せる工夫と、安売りの違いは何ですか
端数価格にしたり、松を基準に竹を「お得」に見せたりするのは、あくまで価値を正しく伝えるための工夫です。一方、根拠なく価格そのものを下げてしまうのが安売りです。この2つは似ているようで、まったく違います。
よくある質問⑥:ジャンルによって松竹梅の型は変わりますか
基本の考え方はどのジャンルでも共通ですが、含める価値の内容は商品によって変わります。物販なら付属品や保証、サービスなら回数やサポート範囲など、自分の商品に合った形に置き換えて考えてみてください。
よくある質問⑦:家族や友人に見せるのが恥ずかしいです
その気持ちはとてもよく分かります。恥ずかしければ、AIに壁打ち相手になってもらうだけでも十分です。大切なのは、自分一人の視点だけで完結させないことです。無理のない範囲で客観的な視点を取り入れてみてください。
AIを使って価格表をブラッシュアップする方法
価格表が完成したら、AIに「この価格表の中で、分かりにくい表現や、お客様が誤解しそうな部分を指摘してください」と依頼してみましょう。表現の癖や、説明不足な点を客観的に洗い出してもらえます。
さらに「この価格帯の名前を、もっと魅力的に言い換えてください」といった依頼も有効です。松竹梅という表現をそのまま使わず、自分の商品らしい呼び方にアレンジするのも良い工夫です。
価格に対する不安を手放すための考え方
価格を決めるとき、多くの方が「高いと思われないか」という不安を抱えます。しかし、価格に見合う価値をきちんと説明できていれば、その不安の多くは杞憂に終わります。
不安をゼロにしてから動き出そうとすると、いつまでも一歩を踏み出せません。ある程度の不安を抱えたまま、まずは公開してみるという姿勢も、時には必要です。
価格は、一人で抱え込まなくていい
価格設計に迷ったときは、一人で悩み続ける必要はありません。AIに壁打ち相手になってもらったり、同じように活動する仲間に相談したりすることも、有効な選択肢です。
客観的な視点を取り入れることで、自分では気づけなかった価格の妥当性が見えてくることがあります。
価格を決めた後は、迷いを手放す
一度この章の手順に沿って価格を決めたら、その後はあまり迷いすぎないことも大切です。決めた価格で一定期間販売し、その結果を見てから調整するというサイクルを繰り返していきましょう。
迷い続けて手が止まってしまうよりも、まず動いてみることのほうが、多くの学びをもたらしてくれます。行動して初めて見えてくる景色があります。
価格を守ることも、大切な仕事
一度決めた適正価格を、理由なく崩さずに守り続けることも、立派な仕事の一つです。
価格を上げることへの、心理的な抵抗と向き合う
多くの方が、価格を高めに設定することに、どこか申し訳なさを感じてしまいます。しかし、適正な価格をつけることは、お客様に誠実に向き合い続けるための、正当な選択です。
安すぎる価格で疲弊してしまい、サービスの質が落ちてしまっては、結果的にお客様のためにもなりません。適正な価格は、あなたとお客様、双方にとって健全な関係を保つための土台です。
価格は、あなたの覚悟を映す鏡
価格には、あなたがその商品にどれだけの自信と責任を持っているかが、無意識のうちに表れます。根拠のない安売りは、その商品への自信のなさを、逆に伝えてしまうこともあります。
この章で整理してきた考え方をもとに、あなた自身が納得できる価格を、堂々と提示してください。その姿勢は、必ずお客様にも伝わります。

価格設計で陥りやすい失敗
最後に、価格設計でよくある失敗を紹介しておきます。安さで勝負しようとする、価格帯を1つしか用意しない、そして値上げを恐れて据え置き続ける——この3つです。
この章で紹介してきた松竹梅の考え方とアンカリング効果を意識すれば、これらの失敗の多くは自然と回避できます。焦って安易な価格に逃げる前に、もう一度この章を読み返してみてください。
価格設計の作業が、面倒に感じたときは
正直なところ、価格設計は地味で、時に面倒に感じる作業です。写真を撮ったり文章を書いたりする作業に比べて、達成感を得にくいと感じる方も少なくありません。
それでも、この作業を丁寧に行った人ほど、後になって「あのとき決めておいて良かった」と実感します。今の少しの手間を惜しまないことが、後々のあなたを楽にしてくれます。
価格設計と、お客様との信頼関係
価格は、お客様との信頼関係を築く最初の接点でもあります。分かりやすく、納得感のある価格表は、それだけで「この人は誠実そうだ」という印象を与えることができます。
逆に、根拠の見えない価格や、分かりにくい表記は、無意識のうちに不信感を生んでしまいます。価格表を整えることは、単なる数字の調整ではなく、信頼を積み上げる作業でもあるのです。
松竹梅が機能しない場合の見直し方
価格表を公開してしばらく経っても、竹がほとんど選ばれない場合は、竹の価値説明が不足している可能性があります。梅との違いが伝わっているか、もう一度見直してみてください。
逆に梅ばかりが選ばれる場合は、竹の価格差に見合う価値が伝わっていないサインです。価格ではなく、まずは説明文の見直しから着手するのがおすすめです。
失敗を避けるための、小さな習慣
価格表を作った後も、月に一度くらいのペースで見直す習慣をつけておくと、失敗に気づきやすくなります。販売状況や問い合わせ内容を振り返りながら、少しずつ調整していきましょう。
大きく変える必要はありません。小さな違和感に早めに気づき、早めに手直しすることが、結果的に大きな失敗を防ぐことにつながります。
価格を決めることは、自分を認めること
価格を決める作業は、突き詰めると「自分の提供する価値を、自分自身が認められるかどうか」という問いに向き合う作業でもあります。この問いに向き合いきったあなたは、確実に一歩成長しています。
価格設計と、あなたの働き方のバランス
価格を決める際は、売上だけでなく、自分がどれだけの時間を投じられるかというバランスも考慮してください。安すぎる価格で件数をこなそうとすると、無理な働き方につながってしまいます。
無理のないペースで続けられる価格であることも、長く商品を提供していくうえでは大切な視点です。目先の売上だけでなく、続けやすさも意識して価格を決めてみてください。
価格設計は、ビジネス全体の土台になる
価格設計は、この商品だけでなく、これから扱っていく他の商品にも応用できる考え方です。松竹梅の型、競合分析の視点、アンカリング効果——これらはすべて、繰り返し使える資産です。
一度この型を身につけておけば、次に新しい商品を出すときも、価格設計にかかる時間は大きく短縮されます。今かけた時間は、この先ずっと活きる投資です。
価格設計にかける時間の目安
初めて価格表を作る場合、1〜2時間ほど集中して取り組めば、一通り形にできることが多いです。完璧を求めすぎると、いつまでも時間がかかってしまうので、まずは仮の数字で一区切りつけることを意識してください。
後から見直す前提で作れば、最初の完成度にこだわりすぎる必要はありません。むしろ早めに公開し、実際の反応から学ぶほうが、結果的に良い価格表に近づきます。
この章のまとめ
この章では、松竹梅の価格設計、競合価格の分析方法、オプションによる単価アップ、価格の見せ方、そして値上げのタイミングと伝え方について解説しました。
価格表が完成すれば、次はいよいよ出品前の最終チェックです。次の「第7章|出品前チェック・改善」で、抜け漏れのない状態に仕上げていきましょう。
価格表の完成は、ゴールではなくスタート
価格表が完成したことに、まずは自分をしっかり労ってあげてください。そのうえで、これはゴールではなく、お客様との関係を築いていくスタート地点だと捉えておきましょう。
価格に自信が持てないときの、シンプルな考え方
価格に自信が持てないときは、「この価格で、自分は心から丁寧に対応できるか」を問い直してみてください。安すぎる価格では、丁寧な対応を続けることが難しくなります。
適正な価格は、お客様への丁寧な対応を継続するための、いわば「燃料」でもあります。自分を大切にすることが、結果的にお客様を大切にすることにもつながります。
最後に、あなたへ
価格を決めるという作業は、自分の商品にどれだけの価値があるかを、自分自身に問い直す作業でもあります。ここまで丁寧に向き合ってきたあなたなら、きっと納得のいく価格にたどり着けているはずです。
価格は一度決めたら終わりではありません。販売しながら、少しずつ磨いていけば十分です。完璧な価格を最初から目指す必要は、まったくありません。
価格表の見せ方は、これからも磨いていける
デザインや配置といった見せ方の部分は、今すぐ完璧でなくても構いません。まずは内容を固めることを優先し、見せ方は少しずつ磨いていけば十分です。
価格表を、テンプレートとして残しておく
今回作った価格表の構成は、次に新しい商品を作るときにも、そのままテンプレートとして使い回すことができます。ステップの順番、各価格帯の考え方、オプションの選び方——すべてが再利用可能な資産です。
一度きりの作業にせず、ドキュメントとして保存しておくと、次回以降の価格設計にかかる時間を大きく短縮できます。未来の自分への贈り物として、ぜひ残しておいてください。
価格表は、”生きている”もの
価格表は、一度完成させたら終わりではありません。反応を見ながら、少しずつ調整していく、”育てていく”ものだと捉えてください。
最初から完璧を目指さず、まずは仮の数字で公開し、そこから磨いていくという姿勢が、結果的に納得のいく価格にたどり着く近道です。焦らず、じっくり育てていきましょう。

価格表を眺めながら、深呼吸を一つ
ここまで作り上げた価格表を、一度じっくり眺めてみてください。数字の並びの中に、あなたがこれまで積み重ねてきた思考の跡がしっかりと刻まれています。
完璧を目指しすぎないという選択
ここまで多くの視点を紹介してきましたが、そのすべてを完璧に満たそうとする必要はありません。8割程度できていれば、十分に販売を始められる水準です。
残りの2割は、実際にお客様と向き合いながら、少しずつ埋めていけば大丈夫です。完璧主義が、行動を止める一番の原因になることを、忘れないでください。
価格表が完成した、その先にあるもの
価格表が完成したということは、あなたの商品が「販売できる形」に一歩近づいたということです。ここまでの作業は地味に感じられたかもしれませんが、確実にビジネスの土台を固める作業でした。
この土台があるからこそ、この先お客様が増えても、迷わず対応できるようになります。今の頑張りは、必ず将来のあなたを助けてくれます。
ここまでの道のりを、振り返る
第1章で勝ち筋を決め、第2章で商品を選び、第3章で言葉を作り、第4章で写真を用意し、第5章で出品ページを組み立て、そして第6章で価格を設計する——この一連の流れを、あなたはすでに一通り経験しました。
残るはあとわずかです。焦らず、一つずつ積み重ねていってください。ここまで積み上げてきた土台は、この先もずっとあなたを支えてくれます。
価格表は、あなたの分身として動いてくれる
価格表は、あなたが眠っている間も、あなたに代わってお客様に価値を伝え続けてくれます。丁寧に育てた価格表は、あなたの働き方をきっと楽にしてくれるはずです。
価格設計を、他の受講生と比べすぎない
SNSやコミュニティで、他の受講生の価格表を目にする機会もあるかもしれません。そのとき、つい自分の価格と比べて不安になってしまうことがありますが、比べすぎる必要はありません。
商品の内容も、かけられる時間も、経験も、人それぞれ違います。他の人の価格表は参考程度に留め、あくまで自分の状況に合った価格を、この章の手順で導き出してください。
価格表を、誰かに宣言してみる
価格表が完成したら、SNSや仲間内のコミュニティで「価格表が完成しました」と一言宣言してみるのもおすすめです。誰かに伝えることで、自分の中でも「完成した」という区切りがつきやすくなります。
反応をもらえれば、それ自体が励みになりますし、思わぬフィードバックが得られることもあります。完璧でなくても構いませんので、勇気を出して発信してみてください。
価格表は、これからの相棒
これから何度も見返すことになる価格表。今日完成させたこの1枚を、これからのビジネスを支える大切な相棒として、大事に育てていってください。
価格表づくりを通して身についた力
この章のワークを終えたあなたは、単に価格表を1枚作っただけではありません。自分の商品の価値を言語化し、根拠を持って数字に落とし込むという、ビジネスの根幹に関わる力を身につけました。
この力は、価格設計だけでなく、今後のあらゆる場面で役立ちます。商品説明を書くとき、お客様に価値を伝えるとき、この章で培った視点が、きっとあなたを支えてくれるはずです。
迷ったら、この章を読み返す
この先、価格について迷うことがあれば、いつでもこの第6章に戻ってきてください。松竹梅の基本、競合分析、オプション設計、価格の見せ方、値上げの伝え方——必要な考え方は、すべてこの章に詰まっています。
一度読んだだけで全部を覚えている必要はありません。迷ったときの拠り所として、この章を手元に置いておいてください。
次の章に向けて、心の準備を
第7章では、これまで作り上げてきた出品ページや価格表を、実際に世に出す前の最終チェックを行います。細かい部分の見直しが中心になりますが、決して難しい作業ではありません。
ここまで来たあなたなら、きっとスムーズに進められるはずです。あと少しだけ、一緒に頑張りましょう。

価格表が、あなたの背中を押してくれる
価格表が完成すると、不思議なことに、それまでぼんやりとしていた「自分のビジネス」の輪郭が、はっきりと見えてくることがあります。数字という形になった瞬間、それは現実のものとして動き出します。
迷いや不安があっても、価格表という一つの成果物が手元にあることで、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるはずです。ここまで作り上げたものを、自信を持って次の章へ持ち込んでください。
今日、必ずやってほしいこと
この節を読み終えたら、ぜひ今日中に、この6つのステップを一度ノートやドキュメントに書き出してみてください。時間が経つと、せっかく高まったモチベーションが下がってしまうことがあります。
完璧でなくて構いません。5分でも10分でもいいので、手を動かしてみることが、次の一歩につながります。今この瞬間の勢いを、大切にしてください。
章末チェックリスト
次の章に進む前に、以下の項目を確認してみてください。
□ 松竹梅、3段階の価格を決めた
□ 競合の価格差要因を整理した
□ オプションを2〜4個用意した
□ 価格の並べる順番を意識した
□ 値上げの伝え方をイメージできた
すべてにチェックが入らなくても構いません。まずは仮の数字でも構いませんので、価格表を一通り形にしておいてください。
それでは、次の第7章で、また元気にお会いしましょう。ここまで本当にお疲れさまでした。